COLUMN 事業の将来に不安を感じたら

状況を変えるために
できること

人が健康を維持するためには、古いものを外に出し、新たなものと入れ替える「新陳代謝」が欠かせません。これは、企業にもいえることです。つまり、企業を安定した状態で永続するには、変わり続けることが必須なのです。とはいっても、難しく考えることはありません。たとえば、客層に合わせて商品のキャッチコピーを変えたり、陳列を工夫したり、ホームページのデザインを見やすく変えてみるのはどうでしょうか。今より一歩だけ前に踏み出すことが、大きな経営改善につながります。

  • Point.01 変化への適応の重要性

    私は長年、新商品開発や新規顧客開拓に従事してきました。これらの仕事は簡単なことではありません。うまくいかないことも多々あり、ときにはストレスにすらなります。しかし、時代は変化し続けているのに、変化することのない商品やサービスは永続させられるでしょうか?

    最近、50年近く愛されてきたチョコレート菓子が廃盤となりました。その理由は、携帯電話がスマートフォンに進化したことにより、手が汚れる商品はスマートフォンの画面を汚すため、売れないからだそうです。この例に限らず、家電や自動車、PCなどは、どれも40年前とは違う機能・デザインです。一昔前にはどんなに斬新であったものも、時代が変われば色あせてしまいます。技術の進歩とともに、消費者のニーズも急速に変わり続けており、柔軟に対応しなければ、企業は存続できません。

    Point.01
  • Point.02 日々の改善と小さな変革

    空飛ぶ自動車やドローンを使った新事業、DXを利用したサービスは、「革命」ともいえる素晴らしいものです。しかし、革命を起こすことに匹敵する大切なことは、もう一つあります。それは、日々のたゆまぬ努力。プロセスを改善して生産性を上げたり、製品のデザインを変更したり、新たな機能を加えたり…。小さくても、毎日「新しいこと」に取り組むことが重要です。

    こうした努力の継続は、あなたの考え方に新陳代謝を起こし、行動を変え、そして結果を変える鍵となります。

    Point.02
  • Point.03 早期対応の必要性

    「今できることを、今やる」。シンプルなことですが、この一歩が踏み出せない方がとても多いのが実情です。このまま事業を続けていたら…、このまま今ある製品だけ売っていたら…、今の顧客だけに販売していたら…。この「…」は「行き詰まり」であり、何も行動を起こさなければ、事業はそのまま衰退の一途を辿りかねません。

    経済学では、このような状態を「ゆでガエル理論」と呼びます。水の温度がだんだん上がっていることに気づかないカエルは、逃げ出すタイミングを失い、やがて沸騰したお湯でゆでられ、帰らぬ「カエル」となってしまいます。カエルがやるべきことは、水温(環境)の変化をすぐに察知し、鍋から出ること。つまり、「今できることを、今やる」ことです。経営改善も早く行えば行うほど、高い効果が得られます。

    Point.03
  • Point.04 継続的改善のDNAを自社へ

    Point.03でお伝えした「ゆでガエル理論」のように、スタートが遅くなればなるほど、企業が生き延びる難易度は高くなります。だんだんと売上が下がり、人材が減り、資金が底をついてしまってからでは、生還は難しいでしょう。

    したがって「今」すぐに、以下のことを自問してほしいのです。

    ・今の事業は、いつまで継続できるのか?
    ・自社は継続的な改善・改革を実行しているだろうか?
    ・「できない」が口癖になっていないだろうか?

    現状を把握し、早めに手を打っても、うまくいかないこともあるかもしれません。しかし、1回の失敗で諦める必要はないのです。2~5つの新事業を立ち上げて、初めて状況が改善する企業もあります。もちろん、1つの新事業で成功すれば、専門家のサポートを受ける期間が短く済み、効率的といえますが、この期間は短ければ短いほど良いというわけではありません。さまざまな経験を通じて、自社内に継続的改善を行う体質をつくることができるか。それが重要なポイントです。

    Point.04
  • Point.05 専門家の支援と
    早期取り組みによる効果

    企業にとって最も重要なことは二つあります。一つは強い事業を継続的に生み出すこと。もう一つは、新たな顧客・マーケットを開拓し続けることです。このDNAを獲得するには、事業の将来に不安を感じた時点で専門家に相談し、適切なサポートを受けることが効果的です。

    たとえば、「体調が悪い」と感じたら、できるだけすぐに医師に相談したほうが回復も早いですよね。経営もそれと同じです。当事務所はこれからも、経営者様のよきパートナーとして、あらゆる企業の経営改善を支援していきたいと考えています。

    Point.05

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